2019-05-21

石の辞典


最近、はちゃめちゃに

気に入っている本がある。


それがこの本、矢作ちはるさん著

「石の辞典」である。





もう何が素晴らしいって、中身はもとより、

紙質、装丁、綴られている言葉、

イラスト、書体、構成、

ページの余白から何から全てにおいてとにかく美しい。



つい最近、

「鉱物や石って吸い込まれそうになる

不思議な魅力や美しさがあるな」と思い、

少しだけ興味を持ち始めた。


でも石の世界ってかなり奥が深そうだし

まあちょっとかじる程度でって気持ちで

東京で開催するミネラルショーの日程や

初心者入門的な石の本がないかなと調べていた途中で

この本の存在を知った。




ジャケ買いと言うべきか、

見た瞬間「うわっ素敵!」と感じて

レビューも見ないで即注文。


家に届いて袋から取り出す瞬間から

「きっとこれはパーフェクトな本だ!」って予感がした。



そしてその期待を裏切ることなく、

本当に本当に素敵な本だった。

手に持っているだけで

こんなに気分が嬉しくなる本ってなかなかない。












(ページ丸ごと載せるのはちょっとあれなので、

見切れた写真でわたしのお気に入りのページを。

掲載許可いただきました)



まあ~~ほんと、

どのページも見惚れてしまうほど美しい。

そこかしこからセンスの良さが溢れている。



柔らかくてきれいな手書きのイラストの隣に

石の名前の由来や産地、歴史や成分などが淡々と綴られている。

中にはちょっとキザだなって感じるくらい

ロマンチックな意味をもつ石や、

見た目とは裏腹な大胆な意味をもつ石があったり。



そのどれもすごく丁寧な言葉で説明されていて

読んでてとても心地が良いし

次はどんな石だろう、と毎ページめくる楽しみに心躍った。


それでいて中身に全く無駄な説明は無く

きちんと辞典としての役割も果たしている。



石にまったく興味がない人でも

石についての正しい情報を調べたいって人でも

楽しめるこの本、すごいと思う。



そして個人的に読んでて楽しかったのは

鉱物の和名の一覧表。


なんとなく中2病の精神を

くすぐられる名前にすごくワクワクした。笑


「星葉石」とか「薔薇輝石」とか

「海泡石」とか「銀星石」とか、

もうなんか今にも胸元のネックレスが

パーッと光り出して

変身できちゃうんじゃない?って感じの

かっこいい石の和名がずらりと並べられていて

根深いところにある私のオタクマインドが

とても掻き立てられた。




宣伝か!ってくらいごりごりに

熱く押してしまったけど

まったくそんなことはなく、

純粋にこの本の素晴らしさを伝えたくて

このブログを書いた。


ちょっとでも気になった人は

是非読んでみてほしい。

きっと後悔はしないはず。



ちなみにこの本の中で

わたしはお気に入りの石を見つけた。


ラリマーという石で、

光が反射した海の水面みたいな模様が入った水色の石。


「海から生まれた石」と呼ばれているんだって。

あー、なんて素敵なの。




地球が産み落としたものの一部、って考えると

鉱物の世界とはなんて壮大なんだろうと萎縮してしまうけど

途方に暮れるほどのその壮大さにロマンを感じてゾクゾクするし

この本を読んでる間もずーっと好奇心がくすぐられて

とてもいい時間だった。



おすすめ。

ここ最近で一番グッときた本。


いや~、良い本に出会えた。とても良かった。


2019-05-20

香りの栞


匂いにも栞がはさめたらいいのにと

思うことがしばしばある。



私は重度のメモ癖がある。


その日見た夢の内容を始め、

街で見かけたなんとなくおしゃれだと思った人の特徴、

電車で聞こえた何気ない親子の会話、

なんとなく気に入った言葉の言い回し、

響きの良い英単語、

いつ活用するつもりなのか自分でもわからない

むしろ2度と見返すことのないようなメモが

私のiPhoneの中にはてんこ盛りにしたためられている。



この間仕事の打ち合わせの待ち合わせ場所が

某ホテルのロビーで、そこに30分早く到着した私は

特に何をするでもなくぼーっと

ソファに座って人間観察をしていた。



普段あまり外に出ず家で仕事することがほとんどなので

こういうあんまり来ない場所に足を運んだ時は

そのメモ癖がいかんなく発揮される。



目が合うとパッとこちらに笑顔を向ける

外国人のおじいちゃん、

朝食を食べに下に降りてきた

寝起きだと思われるクロックスを履いた女の子、

ビシッと決めたスーツを着て

いかにも外資系の雰囲気を醸し出しているパソコンをいじる男の人、

電話とチェックアウトの対応に追われるロビーの受付の人たちを眺めて

「なんか漫画に使えるネタないかな」とぼんやり考えていた。



でも中でも一番印象的だったのが、

そのホテルのロビーの香りだった。



どこからともなくふんわり香ってくるその香りが

とにかく素敵で、この香りをずっと

記憶できたらいいのになとずっと考えていた。


これを書きながら思い出そうとしても

もう全然思い出せなくて、すごく悔しい。


オリエンタルっぽさもあり

清潔感のあるリネンっぽさもあり

ほのかに甘さ?もあって、

だけど爽やかさもあったことだけは覚えている。


とにかく今まで嗅いだことのないような

複雑で洗練された香りで、

この香りがメモできたら似たような香りの

香水を探すこともできるし、

部屋におくディフューザー探しもできるのに!と悶々していた。



こういう風に思うことが本当に多い。


記憶は嗅覚が一番強く結びついているとよく聞くけど

それはこちらが受け身でその香りを感じた時だけであって、

その香りを思い出したい時に自分の記憶から

引き出しみたいに鮮明に思い出せないのは

なんとももどかしい気持ちになる。



私の数少ない特技の一つに

「人がつけてる香水の名前を言い当てる」

があるんだけど、

これがあるから確かに自分の頭の中には

ちゃんと香りが記憶として存在してるはずなのに、

それを自発的に思い出そうとしても

全然頭の中に蘇ってくれないのだ。

それがすごくすごくむず痒く感じる。



もう一度匂いを嗅ぐためだけに、

あのホテルのロビーに行こうかな。


そしてホテルの人に、

これなんの香りですかって聞くのはダメなのだろうか…笑






画像が何もない記事が続いたので

最近ハマったモンマスティーを。

偶然前を通りがかって飲んでみたら

これがめちゃめちゃ美味しかった。


千駄ヶ谷にある紅茶専門店。

(静岡にも1店舗あるそうな)


蓋に付着してカップから溢れそうなくらい

入ってて350円というお得さ。


甘さスッキリで紅茶の香りが

しっかり強くて美味しいミルクティー。

店主と思われるおじさんもとっても茶目っ気溢れる素敵な人だった。