2019-02-28

あくびのユニゾン

ぶつ切り箇条書き日記。



・編集部に届いたお手紙の返事を書いたら

そのお返事が返ってきた。



それがまたなんかもう温もりにあふれた愛おしい内容で

思わず抱きしめたくなるようなお手紙だった。



わたしが出かけ先の銀座で

ポストに投函した手紙の消印を見て

「消印が銀座になっていて

都会だ~!って感動しちゃいました!」

と綴ってくれていたり


「切手代を使わせてしまったのが

申し訳ないので同封します」と言って

プリンの絵が描かれたとってもかわいい切手を

プレゼントしてくれたり。


(しかも大好きな銀座ウエストの!

こんなのあるんだって感動した)


わたしなら到底気づけないような

こんな細部まで心遣いをいただいて

とてもとてもしあわせな気持ちになった。

宝物をもらった気分。お手紙っていいね。

本当に嬉しいです。ありがとうございます。






・二月が終わるの早い。


今年も時間が過ぎ去っていくのが

本当にあっという間。


三月のスケジュールがどんどん埋まってきて

ああ忙しくなるなーという不安もあり

その倍ワクワクもあり。


春ってだけで嬉しい。

本当に大好き。

春が好きって多分この春の間に

あと100回は思うんだろうな。



・平坦にぼんやりと毎日を送ってると

湧き立つような感覚も色鮮やかさも楽しさも

どんどん忘れてくのに、

何年生きたっていい大人になったって

一通りの感情経験して

通り過ぎてきましたよって気分になってたって、

ふとしたきっかけでわーっと気持ちがこみ上がるような瞬間が

突然やってくる出来事がある。

人間っておもしろいなー。と思う。




・最近のお気に入り飲み物事情。

まずHERBSのハニーレモンティーソーダ。




濃縮した紅茶の原液?と

はちみつ漬けのレモンスライスの入ったグラスに

ペリエを注いで飲むさっぱりした飲み物。

大好き!


昔は夏限定だった気がするけど、

こないだちょっと空いた時間にふらりと立ち寄ったら

普通にメニューにあって嬉しかった。


HERBSって、あの大きなケーキがずらっと並ぶ

ショーウインドウがまるで夢のような景色で、

昔はわくわくしたな。


今はちょっともうあそこまで大きいケーキは

胃袋がきつくなってしまったけど、

ハニーレモンティーソーダを飲みにまた行こうと思う。




もう1つの飲み物事情は、展示会の

ウエルカムドリンクで出してもらったピーチソーダ。


あまりに気に入りすぎて、

レシピわざわざ教えてもらったやつ。(前々記事参照)


モナンのグレナデンシロップちょっと、

桃ジュースちょっとをグラスに入れてトニックウォーターで割る。





これがたまらなく美味しい。

ハニーレモンティーソーダの方は、

レモンをスライスしてはちみつ漬けにしたり

紅茶の原液っていうドコデソレカエルンデスカアイテムが、

必要になってくるから、

おうちで飲むのにはなかなか難易度お高めだけど


このピーチソーダは簡単に

おうちで飲めちゃうからうれしい。


桃ジュースをトロピカーナの

粒入りグレープフルーツジュースに代えても美味しい。

「は~幸せ!」って気持ちになる。

飲み物で太る。本望です。





・「余計なお世話」っていやだ。

するのもされるのも。


自分の大切に築き上げてきたものや守ってきたものを

頼んでもいない親切心と独りよがりを履き違えて

脅かされるのはとても困る。


「良かれと思って」で済まされる話では

なくなってしまう。


その上、「厚意だから」ってだけで

怒りづらくなるからたちが悪い。


自分も知らず知らずのうちに

こういうことを誰かにやってるかもしれない。

気をつけようと思った。




・もっぱらゴールド派だったわたしのアクセサリー論。

自分の顔と服装と肌の色から考えて

この先もそれはずっと変わらないと思ってたけど

この頃どういうわけかシルバーが熱い。

シルバーかわいい。どうでもいい話。





・最近のお気に入りお出かけの時用メモ帳。

なんちゃってモレスキン。

平綴じだけどゴム留めあるノートブックって

ありそうであんまりないから即買い。200円。


フライングタイガーって

「い、いいんすか?」ってくらい安い。







2019-02-25

春の匂いの夜


今日の夜は春の匂いがする。


夏の匂いのする春より

秋の匂いのする夏より

冬の匂いのする秋より

春の匂いのする冬が一番好きだなぁ。


いやでも秋の匂いのする夏も切なくて好きだ。

あーでもセンチメンタルの度合いで行ったら前者だけど

やっぱり一番好きなのは春の匂いのする冬だなあ。



春は毎年やる気がみなぎってくる。


思い返せば、

わたしが何か新しいことを始めようとしたり

自分の中で大きな決心を固めたり

気持ちを新たに動こうとするのは

いつも春な気がする。

仕事も恋愛も。



寒くなると萎縮して気力も失って

温かくなると活発になって生き生きしてくるって

まるで植物や動物みたい。笑



なんだか今日は春の訪れを感じて、

すごく気分がいい。




連載中の「ピーナッツバターサンドウィッチ」の

電子書籍が、各電子書店さんで一斉配信開始になった。



「もともと無料で載せてた漫画だし、

そもそも漫画雑誌やコミックサイトでの連載ではないし

いつか書籍として出せたらいいなとは思うけど、

どうなるんだろう」なんて実は密かに思っていたけど

漫画を読んでくれている方や編集部の方々のおかげで

電子書籍化に至ることができました。




電子書籍化に至るにあたって、

わたしなんぞの大変だったエピソードや裏話は

どうでもいいんだ。

むしろそんな裏話はほぼないに等しい。

(常にブログやツイッターに心情の変化を書いてたから笑)


だけど、「すごいな~~~

絶対大変だっただろうな~~~」と思ったことは山ほどある。

特にそれを感じたのは、校閲の人のこと。



これ書いていいのかわかんないけど、

いいや書いちゃおう。笑


校閲のお仕事されてる人って本当にすごい。

今回生まれて初めて校閲のお仕事をしてる人と関わって、本当に感動した。


校閲って、漢字のミスとか言い回しの間違いとか、

主に文字の修正のお直しがくるものなんだろうなと思ってたの。

だけど実際は違った。


漫画のキャラが着てた服の襟のデザインのちょっとした違いとか

座ってる並びがさっきと変わってておかしいとか、

お店の間取りがこの向きからだとこう見えるはずなのに

背景がおかしくなってるとか、

このキャラはこの設定のはずだけど

このセリフは性格ブレてないかとか、

何話前の時はこの服着てたのに回想シーンだと

デザイン違いますとか、

ネクタイの結び目の柄はこの結び方だと

こういう柄の見え方になるはず、とか!



一体全体どんな細心の識別眼をもって読んでたら

そんなことにも気づけるんだっていう、

細かい細かいところまで見つけて、直してくださった。



もう本当に、ひたすら感動した。

(矛盾や直しが少ない漫画をわたしが最初から描けよって話なんだけども笑)



その他、コミック販売営業部の方の助言や

担当のO本さんとの連日の相談など、、、


沢山沢山いろんな人に助けられて

今回の電子書籍の販売が実現した。


そして告知したあと、たくさんのフォロワーさんや

友人からメッセージやストーリー、リツイートやリプライをいただいた。

今日は一日中ずっとそわそわしていたし、ぱやぱやしていた。笑


そのせいで知恵熱かもしれないけど熱も出た。笑



とってもうれしかった。

今日という日が、春を感じる日でよかった。

なんだかすごく気分が良い。



自分が思うよりも作品は勝手に歩いて行って、

人が何かを感じ取ってくれて伝わるってケースは

意外と多いんだということも知る。


描いてると自身と作品が近くなりすぎて

自信もないし何も伝えられないんじゃないかって思いがちだけど

読者さんは漫画を見て

自分の今の境遇にあてはめて共感してくれたり

辛い過去をああわたしもこんな風だったなって

振り返ってくれたりする。


ダイレクトメッセージで、

ピーナッツバターサンドウィッチの登場人物に当てはめて

自分の過去の恋愛を教えてくれたり、

今は結婚していて誰にも言えないけど

こんな風に思っているという告白や、

悩みを長文で告白してきてくれる人もいる。


それって、本当にすごいことだ。

漫画を通して何かを伝えたいと思って

私に文章を打って教えてくれるって

感動して震えてしまうくらいすごいことだと思った。




まだまだ未熟すぎて

1話目とかもう読めないくらい恥ずかしいけど

(確認しないといけない時は無意識に細目になってしまう笑)

作品は私から生まれた子供のような存在なので

これからも大切に育てていきたいと思った。




面白いって思ってくれた人

つまらないって思った人関係なく

読んでくれた人全員に感謝を伝えたい。



あと、withの編集部の方々

ピーナッツ電子書籍化にあたって

お力添えしてくださった講談社の方々

本当にありがとうございました。



28日発売のwith4月号には

この2ページも掲載されます。


みんなよかったら買ってください。

(わたしも2冊買うつもり笑)


このページを作るために遅くまで

編集がんばってくれたN野さんも

ありがとうございました。







たくさんの人に読んでもらえますように。




2019-02-23

日常の皮

こないだの1日を振り返る。

この日のスケジュールは3つ。



まず、最近知り合った志乃さんという

美容PRの方に招待していただいて

NAILS INCの新作発表会に足を運んだ。


空間いっぱいに「かわいい」が

きらきらと散りばめられていて

とても活気にあふれていた。










普段部屋で引きこもって漫画描いてるせいか

たまにこういうコスメの新作発表会や

洋服の展示会にお呼ばれすると

華やかな場所にあまり馴染みがないので

やたら緊張してしまう。


きっとあの場にいたわたしは

ものすごくキョロキョロして

必死に平静を装おうとする挙動不審な女だったと思う。



志乃さんは、SNSを拝見した時から

ひしひし感じていたけど

直接お会いしたらやっぱり

思っていた通りのものすごく素敵な人で

一瞬でパーっとその場が明るくなるような

魅力的と思わずにはいられないような女性だった。


その上センスも抜群に良くて

おしゃれで、優しかった。


(発表会で飲んだピーチのドリンクが美味しくて

レシピ知りたかったけど恥ずかしくて聞けなかった~って

わたしがインスタにちょろっと書いたら、

全く商品に関係ないことなのに

わざわざ厨房の人にレシピを聞いてくれて

写真付きでLINEくれるという女神級の優しさ)



好きなものを好きって言える人は

やっぱり素敵だし、

その好きって気持ちにちゃんと

こだわりや裏付ける理由や

説得力のある人はパワーを感じるなと改めて思った。






その場でネイリストさんが

新作ポリッシュを塗ってくれるって言うものだから

志乃さんの爪とお揃いの色にさせてもらった。

この可愛さたるや。絶妙な組み合わせ。


やっぱり春夏の元気な色が好きだ。

そしてNAILS INCのトップコートの優秀さに

びっくりしたので、後日買いに行こうと決意。

少しでも長くもたせたいので

はげないように気をつけて過ごそう。






新作発表会をあとにして、別件の打ち合わせへ。


THE・企業!みたいな

立派なビルに入る瞬間は

いつもすごく緊張する。


静岡から上京してきた時、

高くそびえ立つビル群を初めて見た時の

あの感じと似ている。


初めて講談社に連載の打ち合わせに行った時なんて

入館までの流れがわからず

誰に聞けばいいかもわからなくて

10分間壁の方を向いて

立ち尽くしていたことがある。


いつまでたってもこの瞬間は慣れない。

わたしの根暗な部分は

だいぶ根深いところにあるのだと再認識する。



あまりに自分が場違いすぎて

この日の打ち合わせで初めてお会いした

同年代の女性に、ぼーっとしながら思わず

「わたしは一体なんでここに今いるんでしょう...」

と聞いてしまった。笑

そしたら笑ってくれて、少しだけ緊張が和らいだ。



帰りがけ、その方が

「お友達になりたいって思いました!」

と言ってくれた。


友達になりたいなんて面と向かって

言われることなかなかないもんだから

なんだか少し照れくさくもあり

とても嬉しい気持ちになった。


その人も大のコスメ好きということで、

コスメ一緒に買いに行きましょう~!と話して

この日は楽しく打ち合わせを終えた。




そして打ち合わせの後は

withの編集部の方たちと食事会へ。


いつもやり取りしてる人たち、

初めてお会いする人たち含め7人で。

もうね、ほんとーーに楽しかった。


好きな漫画の話や恋愛の話、

ワイワイおしゃべりしながら

あっという間に時間が過ぎてった。

楽しく喋りながら食べるご飯は

いつもより美味しく感じる。






これから先、きっと「ん?」みたいな

違和感を覚える人にも

もちろん出くわすだろうし

この日みたいな会う人会う人みんな大好き!って

思えるおめでたい日なんて

そうそうないだろうから

布団に入って目を閉じながら

じんわりとそのことを噛み締めた。



ツイッターとにらめっこばかりしてると

才能ある人たちが沢山沢山いて

「世の中にはこんなに天才が

溢れかえっているというのに

私って人間はどうして」って

鬱々とした気持ちになりがちだけど


そうじゃなくて今自分が与えられた場所で

ひとつひとつどう頑張ってくかだな、と

思った1日だった。


漫画を読んでくれてる人や

それを編集してくれる人たちがいて

初めて漫画は世に出ていって、成り立つ。

この感謝の気持ちをちゃんと形で

返していけるように頑張ろう。



またなんかの弾みで落ち込んだ時は

この日記を読んでこの気持ちを思い出そう。


それにしても、前回の記事と別人?ってくらい

まるで正反対の、随分明るくて

前向きキラキラ日記になった。笑





いただいた可愛いお花。

黄色いお花のイメージだったからと

言ってくれて嬉しかったな。



2019-02-22

ぐうの音

だいぶ日が空いてしまった。

誰に強いられているわけでもないのに

なんとなくブログを書く時「よし!」っていう

小さな決心みたいなものがいつも必要で

そのせいにするのはおかしな話だけど

だいぶおざなりにしてしまった。



だけど今年1発目の記事である今日は

ぼんやりと肩の力を抜きながら

思いのままに書いていこうと思う。



ここ最近は変わらず仕事をやりつつ、

友達とたまに食事へ行ったり

愚痴を聞いてもらったり、

一過性の感情に振り回されて

凹んだりまた上がったり。

まあいつもの私だよな、って感じで

あまりこれと言って目立った事柄もなく

平凡に毎日を過ごしてる。



なんか最近、自分って人間が

良い意味でも悪い意味でも

客観的に見えてきてしまって、

何か目新しいことが起きても

「ああでもわたしだったら

結局こう振る舞っちゃうよね」と

諦め?に近いような感情が

芽生えてくるようになってしまった。



わたしはそれがなんかすごく嫌で

生身な受け止め方じゃない感じが

とても窮屈に感じてる。


昔は全部が新鮮で、

未知なことは手探りしながら

自分の脳みそと直結した言葉で

ぶつかれてたじゃん、わたし!って思う。


こういう人間に思われたい、

こういう人間に見せないとっていうのは

自分でも本当につまらないと思うし

かといって自分のありのままを見せる度胸もない。



いつからこうなったんだろうなーと考える。

昔はもっと感情的にさらけ出す勇気もあったし

恥ずかしさなんてちっとも感じなかった。

なりふりかまわず突き動かす

エネルギーがあった。

もちろん若げの至りもあったんだろうけど。



こういうくだらない見栄やプライドを

取っ払える日がくるんだろうか。

それを取っ払えたら

わたしは一体どんな人間になるんだろうか~みたいな

なかば中二病じみたことを

シャワー浴びながら考えてた。



こんなに毎日たくさん考えることや

思うことはあるのに

なんでいつまでたっても自分は

空っぽな人間なんだろうなって思う。


そのくだらない見栄とかプライド取り払ったら

自分でも知らなかった自分の側面が

まだ掘り起こせたりするのかな。



そしたら描く作品のテイストも

変わってくるんだろうか。

画力やストーリー考える力の

未熟さはもちろんだけど

私自身まだまだ自分のことを

よく理解してあげられてないのかも。

本質的なものを。


人の真ん中に芯みたいなものが

通ってるんだとしたら、

今のわたしの中の芯はくにゃんくにゃんで

スッカスカの空洞なものしかない気がする。



なんだか2019年1発目のブログ、

やたら暗くて陰鬱なものになってしまったな。

もっと晴れ晴れとしたものを書ければよかったけど。

まあいいや!




やっぱりこの場所好きだ。

自分でも不思議に思うくらい愛着がある。


そこかしこで

このブログのおおもとのサービスが

もしかしたら終了するんではないかみたいな

不穏な噂も流れているけど、

どうにかこうにか頑張ってほしいなと思ってる。

グーグルさん頼みますー。