ほうとうをぐつぐつ煮ている♪
(香水のメロディで)
現在の時刻は3時42分。
冷蔵庫に眠った野菜を来年に持ち越すまいと
こんな時間にほうとうを煮て食べている。
年末から新年にかけての
あれもしなきゃこれもしなきゃっていう
あの日本中の人たちがそわそわ急ぎ足な感じと
全てに◯◯納めという意識を持たねばならない
あの空気感が年々苦手になっていってる。
わたしは天邪鬼な性格なので
「全力でいつも通りでいるぞ!
1年の区切りがなんだってんだ!
そんなの勝手に人間が決めたことで
地球はずっと変わらず回ってんだ!」
と謎の意地を決め込み
通常運転の姿勢を心がけているつもりなのだが
こうして冷蔵庫の野菜を今日中に
使い切らないとと思ってしまう自分は
きっとその空気にまんまと飲まれているのだな。
今日は一日中部屋の大掃除をしていた。
大掃除している間は手を止めないように
さっきまで友人と長電話をしていた。
バンプのライブ映像を流して一緒に口ずさんだり、
箱根のあそこの旅館がいいよって話をしたり
風呂掃除の時出しっぱなしのシャワーが暴れ回って
びしょぬれになりながら大声で叫んだら
友人に「うるせー!」と怒られたりして
なかなかに楽しい大掃除だった。
そしてクローゼットの中に眠った
しばらく着てない服やかばんやらを
容赦無く捨てまくった。
ゴミ袋3袋くらい出た。
高かったからとか昔気に入ってたからとか
また着たくなるかもしれないからって
何かと理由をつけて長い間ずっと
手放せないでいたけど
何年も着てないってことはそれが答えということ。
どこかに売るのも誰かにあげるのも
面倒なタスクが逆に増えるだけだから
「ええい!もう今の自分には必要ないものだ!」と
思い切って処分することにした。
これを着てた当時は
その服が大好きだったし
着ててうれしかったけど
今は時間が流れて自分の中に流れるムードが
変わったのだなと思う。
そして、自分の本当に好きなものを選ぶ力も
昔よりはついた気がする。
新しい年を迎えるこのタイミングで
今のわたしがときめくものを
また新たに探すのがとても楽しみ。
どれを取っても妥協がない
お気に入りのもので囲まれた生活は
想像するだけで気持ちが良いものだ。
そうだ、お気に入りのものって話で思い出した。
この間、整骨院で借りたボールペンが
とても書きやすかった。
どこのやつですかと受付の人に尋ねて教えてもらい
すぐさま購入した。(ぺんてるのエナージェルってやつ)
その次の週
デルフォニックスとモーグリーのコラボを
ネットで見かけてあまりの可愛さに
一目惚れし大量購入。
ロルバーンのノートを3冊も買った。
図らずも偶然に
これ!っていうボールペンと
これ!っていうノートが同時に揃って、
このパズルのピースが
カチッとはまった感覚が気持ちよかった。
ポテトとハンバーガーにはコーラだよね、みたいな。
そんなことがあったから、
特に何も書きたい内容はないけど
何か無性にこのノートに文字が書きたくなって
無心で色々と書きつらねていた。
●来年やりたいこと
・合羽橋に行って卵焼き用の銅のフライパンを買う
・箱根か熱海あたりのちょっといい宿に一人で泊まる
・10月の大間のマグロを食べに行く
・栗原はるみさんの丸いまな板を買う
●街で出会った人のこと
・中華料理屋さんで隣に座ってた食べれる野草に詳しい東京生まれ東京育ちのおじいさん
・地べたに座って芥川賞受賞の小説を読む毛皮着たマダム
・自分のことを「やよ」って呼ぶ推定やよいちゃんって名前の女の子
こんなことをつらつらと。
あとは本当に他愛もないことばかり。
白玉は丸く均一の大きさにこねるのが難しいだとか
(こないだ白玉ぜんざいを作って残念な出来だった)
整骨院で言われた骨の歪みを正す生活習慣とか
なんでもないことを
ひたすらノートに淡々と書きまくった。
その時間が楽しかった。
書き記さないと
忘れてしまうようなことばかりだから
忘れないようにノートとでも名付けようかな。
来年やりたいことについて。
フリーランスの仕事の宿命ではあるけども
ゴールデンウィークもお盆も正月も
だいたい企業が休み明けの
稼働開始する日が提出日になるので
必然的に休みの間は制作を続けなければならない。
小学生の夏休みの大量の宿題みたいな。
今年はだらだら家で仕事してごろごろして〜って
あまり休みと仕事の区切りのない日々を送っていたから
来年は意識的にバカンスを迎えようと思い
一人旅に出ようと計画中。
一人旅と言っても、車の免許を持たない女が一人で
ふらっと行って一泊二日で帰ってこれる範囲だけど。
お部屋食で、客室露天風呂付きで
バーもあったらいいな。
海より山が見たい気分で、旅行プランは綿密に練るか?
あえてノープラン行き当たりばったりで行く?
二泊でのんびりしちゃってもいいな。
そんなことを頭の中に巡らせて色々練るのが楽しい。
思えば一人旅ってしたことない。
いろんな宿のお部屋を眺めるのも心が躍る。
ということでもうわたしの心は
すでに2022年に行っている。
来年に向けてこんなに心が馳せているのは、
長く続いた連載がもうすぐ終わって
新しい作品に取り掛かるっていう
節目の年にもなるからなんだけど
そのことについてもまたゆっくり言葉にしたいな。
大なり小なり節目だなって時が
人生にはたまに起こるけど
その時って自分の置かれてる世界や
周りにいる存在とか通り過ぎてきた点が
改めて輪郭がくっきりすると思ってて、
こないだまさにほんとにこんな恵まれ方って
そうそうないよなって思った。
感謝しなくては。とても有難いこと。
2022年もいい年にしよう。
頑張る。
自分にはまだまだ足りないことが
いっぱいあるから。
土を耕すことと種蒔きを怠らない一年にしよう。
また相変わらずだらだらと
長い日記になってしまいましたが
最後まで読んでくれた優しいあなたも
良いお年をお迎えくださいね。
今年も一年ありがとうございました。