2018-10-22

オータムオレンジ


先日、

最近買ったお気に入りのコスメ3つと称して

レポ漫画を描いて投稿したら

思わぬ反響があったのでここに書き記そうと思う。



特に反響があったのは

ルナソルのフルグラマーリップス44番。



漫画を描く前にこのブログでも

紹介したくらい気に入ってるものなんだけど

フォロワーさんから続々と

「買いました」との報告をいただいた。


その中でも目立つ声だったのが

なんとルナソルの店員さんに

「最近この色が急激に売れ始めたんです」

「この色を指名買いするということは

インスタを見て来られたんですか?」と聞かれた人が

全国各地に沢山いたというのだ。


都市部の店舗だけじゃなく

全国のルナソルの店員さんがそんな変化を感じるくらい

44番を買いに行ってくれた人が沢山いたのかと思うと

嬉しさと同時に「本当に!?信じられない!」という

気持ちでいっぱいだった。



そこで、週末母と出かける機会があり

母も欲しいと言うので一緒に

恵比寿のアトレ内にあるルナソルへ。


するとまさかの、44番だけ売り切れ。







店員さんに在庫を聞くと

「最近この色だけ売れすぎて

今ちょうどないんですよね」

と困ったような笑顔で言われる。


実際にお品切れの4文字を目の当たりにして

「本当だったのか…!」と驚き、

その後新宿の京王百貨店のルナソルへ行くと

「ここ一週間すごい人気で

在庫切れだったんですがやっと今日入ってきたんです!

タイミングよかったですね」と言われる。

そこで無事母もゲット。



会計の合間に

「インスタの漫画を見て来られたんですか?」

と店員さんに聞かれたので

いつもは素性は明かさないようにしているんだけど

本当に聞かれた…!と気分が高揚して

「実はあの漫画描いたの私なんです」と伝えた。



するとレジにいた2人の店員さんは

「えーーーっ!」と目を丸くしてとても驚き

少し興奮気味に

「本当にすごいんですよ、ここ最近の44番の人気!

去年出たものなのに、私たちも何があったのって

驚くくらい全国的に売れていて。

毎日何人もインスタ見たって方が来て

在庫切れで何店舗もはしごして来たって方が

さきほどもいらして」と話してくれた。



そして最後に

「あんな風に素敵に紹介してくださって

ありがとうございました!」と深くお辞儀をされて

なんだかすごく嬉しかった。


自分の描いた漫画の反響が

SNS上の数字や言葉だけでなくこんな風に

現実で目に映るのは初めてのことだったので

とっても不思議な気分だった。感動的だった。



そして毎日本当にたくさんの方から

44番を買ったという報告と

店員さんとのやりとりや使ってみた感想を

メッセージやツイート、インスタのストーリーで

送ってくれるので今日はそれを

このブログで一挙紹介しようと思う。笑



かなりの数をいただいたので

お返事できていない方もいるけれど

ひとつひとつ隅々まで読ませてもらいました。

本当にありがとうございます!





































これ全部、フォロワーさんが

ルナソル44番について私に送ってきてくれたもの!

こんなにたくさんの方から

メッセージやお写真いただいて

本当に感謝の気持ちでいっぱいです。


私の手柄でもなんでもなく

ルナソルさんが素晴らしい商品を作ってくれたことに

ひたすら感謝なのだけど

まるで自分のことのように嬉しいし

何よりもこの44番のリップの良さを

共感してくれる方がこんなにいてくれたことが嬉しかった。


私はこの44番を見つけた時

6~7本店員さんにリップを持ってきてもらって

試した中から見つけたんだけど

「最高なリップを見つけた!この興奮誰かに伝えたい!」

とすぐに思ったくらい

気持ちを高ぶらせてくれたものだった。

ここ最近お出かけの時はほぼこれしか使ってないし

今流行りのベージュ系リップだけど

顔をくすませずパッと明るくしてくれて、

仕事でもプライベートでも使える

超万能でお利口な色の44番。


このリップの優秀さを

今たくさんの人と語り合ってるんだ~!と

ひとりで感動してしまった。笑



毎日コスメを紹介できるほど

頻繁に買っているわけでもないので

たま~にしかオススメコスメの

レポ漫画も描けないんだけど

だからこそ、これは本当に人にオススメしたい!って

熱を持ったときに描いているので

それを信頼して実際にお店まで買いに行ってくれたり

気に入ったよって報告をもらうと

飛び跳ねたくなるくらい舞い上がってしまう。







中には、私が今まで紹介したオススメのコスメを

ちょっとずつ集めまくってたら

こんな量になりましたって写真をくれた人も!笑

(化粧筆まで!)


私の漫画を見てくれてる人は

圧倒的に女性が多いんだけど

たまに巨大な女子会を開いてるような錯覚に陥る。


私もよく皆さんからいろんな

オススメのものを教えてもらってるし

私も自己満足ではあるけれど

オススメの物を見つけたら

情報はどんどん発信して共有したいと思ってる。

いくつになっても

ガールズトークは楽しいな~と思う。



今回まさかこんなに反響をいただけると

思っていなかったので、

これを描いて本当に良かったなと思いました。

ありがとうございました。








2018-10-02

ガラスノブルース



ジオシティーズのサービスが

終了するというニュースを耳にした。



ジオシティーズは私が生まれて初めて

ホームページを作った場所。


2000年前後のインターネット黎明期と呼ばれている時代

HTMLタグを手で一つ一つ打ち込み、

自分の好きなレイアウトで

思い思いに個人のホームページを作るのが

大流行していた。



その頃まだ小学6年生だった私も

例外なくその楽しさにどっぷり浸かっていて

毎日学校から駆け足で家に帰ってきては

チャットルームにいるいつもの顔ぶれの人々に挨拶し

好きな漫画の話や音楽の話、

学校にいる好きな男の子の話まで、

会ったことも名前もわからない仲間たちと

夜遅くまで雑談していた。



当時の私は、

種村有菜とBUMP OF CHICKENで構成されていて

ほぼ毎日お絵かき掲示板に入り浸り

何枚も絵を描いて投稿していた。


気軽に「いいね!」するボタンなんてなかった時代

自分の絵を見た人から

リアクションがくるということは

当時あまりに刺激的で、強烈な出来事だった。


マウスで描いたガタガタな線で描いた絵に

お世辞でも「上手ですね」なんて

コメントをもらった日には

まさに天にも昇るような気持ちになった。



中学生に上がって

親にペンタブを買い与えてもらってからは

ますますその楽しさに拍車がかかり、

私はジオシティーズでついに自分のイラストサイトを作った。


BUMPのメンバーのイラストや

曲をイメージして描いた絵、

当時はまっていた漫画

(種村有菜作品・シャーマンキング・ミスフルなどなど)

の絵を描いて載せたり、

黎明期あるあるネタでもあるキリ番報告掲示板や、

ソースでバレる隠しリンク、

突然大音量で流れ出すMIDI素材や、

毒吐きネットマナーのバナーリンク、

ニンジャ解析ツール、

ハーボットやリヴリーアイランドの設置など

ホームページを充実させることに没頭していた。


言い出したらきりがないくらい

あの当時には独特の文化があったし

独特な空気が漂っていた。




チャットルームでオープンに会話していたのが

いつの間にかだんだんとMSNメッセンジャーを使って

ネットで出会った気の合う

同年代の子たち数人と会話するようになった。


お互いまだ人格もしっかり

形成されてないような子供だったけど

「この人は何となく気が合う!」とわかる相手と交わす

文字だけの会話は、なんとも言えない楽しさがあったし

病みつきになっていった。


プリクラやイラストを入れた手紙を送りあったり

年賀状や暑中見舞いのやり取りをすることもあった。


お絵かき掲示板で憧れ的存在だった人の

生のイラストが描かれた年賀状が

ポストに届いてた日の感動は

今でも鮮明に思い出せる。



もちろんまだ子供だったので、

お互いの些細な一言で

喧嘩をする日も何度もあった。


普通であれば一生顔を合わすこともない、

顔も見たことのない遠く離れた場所に住む

相手のはずなのに、怒らせてしまった日は

身近な親友を失ってしまうのと同じくらい

喪失感で心臓がばくばくしたし、

仲直りできた日は喜びで涙が出るくらい安堵した。



あの時出会った私と同い年の絵を描く女の子たちとは

今でも毎日連絡を取り合う深い仲が続いている。


出会った当時は関東・九州・関西など

バラバラに住んでいたけど

歳を重ねた今はいつでも自分の足で

会いに行けるようになった。


今では毎年旅行に行ったりと

大親友と呼べるくらいの仲になった。


学校の友達に話せないような

お互いの素の性格やルーツ、

いわゆる黒歴史を知っているからこそ

ありのままの自分を晒け出せる存在になった。



今となっては人に良く思われようと

無意識にかっこつけてしまう私だけど


昔は大好きだった先輩に変態級の恋心を抱いていたことも

好きな漫画のキャラクターのカップリングに

思いを馳せオタク活動していたことも

BUMPの新譜が発売された日には

そのとどまることを知らない興奮で

丸一日語りつくしていたことも


彼女たちは全て知っているし、

私も彼女たちのそんな背景を知っているのだ。


出会いはインターネットだったけど

そんな竹馬の友とも呼べるような

かけがえのない友達と

関係を築かせてくれた場所、

それがジオシティーズだった。



昨晩、何とか頭の中の記憶を絞り出して

昔のホームページを探してみると

なんと見つけることができた。

サイト名は「ガラスノブルース」のまま。



「リニューアルしました! ENTER」

と書かれているページの先のリンクは切れていたけど

確かにまだ私のホームページは存在していた。



あの当時ここで交流していた人たちは今

結婚して子供を産んでいたり

デザイン会社に就職していたり

絵を描くのをやめてしまっていたりと

それぞれの道を歩んでいるけど、


確かにあの時代は存在し、

この場所に毎日集まり、

プツプツと切れやすいADSLの

アナログ電話回線で繋がって

会話していたのだとノスタルジックな気分になった。



もう二度とあの時間は戻ってこないけど

私の人生においてなくてはならない時間だったし

今の私が形成されるためには必要不可欠な時代だった。


SNSでネットでの交流や出会いが

当たり前になった今とは全く違う

あの時代ならではの空気があった。


これを書いている今も

次から次へと芋づる式に出てくる懐かしい記憶に

思わず「楽しかったなぁ~」と声が漏れそうになる。


ジオシティーズは間違いなく私の青春だった。


文化が一つまた一つと終わってしまうのは

とても寂しいことだけど

この思い出は色褪せることなく自分の中に

ずっと生き続けていくんだろうなと思う。



最後に、そんな私が

ジオシティーズ時代真っ盛りの時

(11~14歳ごろ)

描いてホームページに載せていた絵を

順不同に載せていこうと思う。笑





















字、絵柄、そこかしこから

時代を感じる。笑


最後のイラストは、種村有菜お絵かき掲示板に

11歳の頃投稿した時空異邦人KYOKOのイラストで

「コメリクくださいvvv」のコメントや

ハンドルネームの「めろこ」など

突っ込みたいところがありすぎるけど

当時の私はこんな風にガタガタの線で描いた絵を

何枚も何枚も投稿して、

同じように絵を投稿する子たちと交流を図っていた。


当時描いていた大量の創作漫画や

二次創作漫画も載せようかと思ったけど

今の私にはとても人に見せられないほどの痛さと

黒歴史ぶりだったので、それはまたいつか。


あの時の自分の漫画も

まるっと愛せるようになった時に。笑



ジオシティーズ、

あの時代を、今の私を作ってくれてありがとう。