少し前にダイエットを始めた。
月曜は水以外何も口にしない日。
火曜~金曜日は炭水化物禁止、肉魚野菜の日。
土日はなんでも好きなものを食べていい日。
こういうのは長く続けて習慣化させることが
大切だと思うので、マイルールも加えまくりで
あんまりぎちぎちにせずゆるくゆるく。
最近は暇あらば
食べても罪悪感のないものたちを
どんな風においしく食べようかネットで調べたり、
怒涛の空腹感にどう立ち向かうかを考えてる。
胃袋が小さくなって
食べることにも今ほど興味がなくなれば
きっと楽なんだろうけど、
空っぽの体に入る火曜の朝食のおいしさを知ってしまったら
食べることに興味がなくなる日なんて
自分には一生来ないんだろうなと思ってしまう。
蒸し野菜だったらお腹いっぱい食べても
罪悪感もそんなにないからいいだろうと思って
こないだ買った照宝のせいろ。
打ち合わせの帰り、早速スーパーで
かごいっぱいに野菜を買ってきた。
昨日は地獄の断食日だったけど、
今日は野菜やら肉やらをたくさん食べてもいい日だから
食卓でスタンバイするこのせいろを使うのが
今からものすごく楽しみ。早く夜になれ。
使う前からこのせいろのことを
もうすでにかなり気に入ってて
iphoneのメモに蒸すものリストを作るほどのはりきりよう。
さつまいもと長芋とブロッコリーとれんこんとにんじん。
スイートチリソース、ゆずぽん酢、岩塩つけたりね。
豚肉の大葉巻きとかウィンナーも欠かせない。
土日はマーラーカオなんて作ってしまおうかねと、
ベイキングパウダーとレーズンも買ってきた。
肉まんとシュウマイも蒸したい。茶碗蒸しも。
ああ〜蒸すって最高だ~
生活ってこういうところで簡単に満たされてくんだな。
心が満たされた出来事といえば、
前を通るたびにずっと
「うわーここ絶対良いお店だ、
でもひとりだと入りづらいな~」と思っていた
雰囲気の良さげな小さいバーに
この間、意を決してひとりで突撃してみた。
雨の降る平日だったのでお客さんも少なく
女の人がひとりカウンターに座っているのが見えて
入りやすかった。まさに今だというタイミング。
そうしていざ入った初のひとりバー。
それが予想をはるかに上回る素敵なお店だった。
選んでくれるワインも、丁寧に作られたお料理も
お店の人の程よい距離感も全てが素晴らしくて
もう毎週ここに通いたいって思うほど。
豚肉の紅茶煮と西洋かぼちゃのなんとか。
こんなの自分じゃ絶対作れない。
とってもおいしくて、ちみちみと大事に食べた。
後から入ってきて
たまたま隣の席になったご夫婦が
この沿線にある予約の取れないで有名なお店の
オーナーシェフをされている方たちで、
聞いたことのない食材やお酒の名前とか
この街のおいしいお店や隠れた名店の話を聞かせてくれた。
なんだかすごく奇妙で、贅沢な時間だった。
こんな素晴らしい時間が近くにあったなんてーと
ひとりで感動してしまった。
帰りは少し酔ってて、お店を出るときに店主さんに
「わたし、一人でどんづまる時がよくあるんで
ここに癒されにまた来ます!」と宣言したことだけは
なんとなーく覚えている。
我ながらなかなかの痛々しさ、
次行くときまでにどうか忘れていてほしい。
そんな素敵なお店に出会えたことがうれしくて、
その日は帰宅してるんるん良い気分でシャワーを浴びて
髪も乾かさずそのままベッドにダイブした。
オーガニックワインは次の日残らないから良い。
安心してぐっすりと泥のように眠った。
根拠がなくても誰かに「大丈夫」って言われたら
嬉しくなるし安心する。
何かにすがりたくなるくらい
暗くて速くて先の見えない時代の真っただ中だけど
こうやって自分の与えられた生活の中にも
些細なことでも心がうわーって湧き立つことを
見つけられたり、良いことがたまに転がってたりする。
決して派手ではないけれど
そういうことを重ねられてるって実感が確かにある。
それが最近とても嬉しい。
全部、見逃したくないって思う。
ただの能天気なのかもしれないけど
やることはやらなきゃいけないし
まだまだしっかり見つめきれてないことも沢山ある。
現実は誰にも頼れないことだらけだ。
どこまでできるか。
自分の限界を考えると
うんざりした気持ちにもなるけど
能天気8割、たまに暗くなる2割は自分を律する時間
って構え方が合ってるのかもしれない。わたしは。
楽しい!とか嬉しい!とか辛い!とかむかつく!とか
そういういろんな感情を
人生っていう大きな枠組みの中で
体験させてもらってるんだ。
いつもそう思える余裕を身につけていきたい。
最後はなんか真面目になっちゃったけど
とにかく今日の夜の蒸し野菜が楽しみ。
あ、シャウエッセン買ってくるの忘れた!
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