のびのびと、
期限も制約も規格も
評判も気にすることなく
描くことができたなら
自分はどんなものを描くのか、と
考え直してみる。
流行りに乗っかるのは簡単で
その流れの中にうまく紛れ込んだほうが
楽なのかもしれない。
もうすでにその中にいるのかもしれない。
でもずっとずっと、じゃあそういうものから
離れた時に何を描くのか、と自分に問いかけてる。
良いものに触れれば触れるほど
感動する作品に出会えば出会うほど
今の自分の画力レベルに納得がいかなくなって
うんざりする。
たくさんの時間があったなら
思いっきりに自分をさらけ出すことができたなら
それで生活ができたなら。
お金も、時間も、評価も気にせずやれたなら。
それを全部叶えるためには
まだ自分には課題が多すぎる。
絵も、発想も、人に発信するのが
恥ずかしくなるほど駄目な部分が多いし
まだまだまだまだ、とにかく未熟すぎる。
自分の描く線一本一本が憎く感じる時すらある。
褒めてくれる人がいても
数字がどれだけ大きくなっても
決してそこに満足しちゃいけない。
でもどうしたらいいんだろう。
ここ最近毎日考えてる。
考える時間と練習する時間が
もっと必要なんだと思う。
成長したい。
絵が上手くなりたい。
頭に浮かぶ描きたいものが描ける技術が欲しい。
なんで上手く描けないんだろうな。
ありがたいことに今いくつか仕事をさせてもらって
今の自分の持ってる最大限の力で走るしかないんだけど
それゆえにただただ、
一刻も早く高いレベルにならなきゃと焦っている。
いただいた仕事に対して
最高の絵で応えたいって気持ちだけが先走ってて
描けども描けども思ったように描けない
自分の至らなさにイライラする。
私の名前で、私の漫画とか絵が世に出て行くってことは
「ミツコの作品はこういう感じです」っていうのが
そのまま伝わるってことになる。
それを早く自分が納得いくくらいの
レベルに成長しなくちゃ、
ただただ未熟なまま知られて
蓄積されていくことになる。
プロになるのって
ちょっと絵が描けるだけじゃ駄目なんだって
当たり前の現実を考えながら
天井眺めて泣きそうになった。
毎年年末になると、
ツイッターには201●年自分が選ぶ
ベストのイラスト4枚をあげるハッシュタグが溢れかえって
絵描きさんたちの渾身の作品が一気に見れて
とても楽しいんだけど、
このハッシュタグをいざ自分がやろうと思うと毎年尻込みしてしまう。
4枚選ぼうとすると頭に浮かぶのは
「自分のベストがこれです!」と言えるほどの
作品がひとつも描けていないということ。
毎年毎年これを思って、やめる。
みんな魂を削りながら描いたり
物語や背景をもたせながら絵を描いてるのに
自分はただなんとなく可愛いからとか、
ただなんとなくこれオシャレっぽいかな?っていう感覚で
自分の描ける技術の範囲の中でしか
いつまでたっても描かないから、
結果的にこういうことになるのかなぁと思う。
はあー落ち込む。
改めて、こうして文字にすると相当落ち込むな。
人と比べて落ち込むのは良くない!って
自分に言い聞かせるけど、
無理なものは無理でさ、落ち込むよね。
絵を描く人に限らずなんだけど
ものを作る人っていうのは
絶対に大なり小なり他人を意識しているし
穏やかな笑顔と言葉の下にはものすごく
煮えたぎった闘争心があると思うんだよね。
こいつには絶対に負けない、とか。
この人に勝ちたい、とか。
絵を描く限り、一生これは付きまとう葛藤なんだ。
尊敬してる人が
「インターネットの世界には
絵が上手い人がたくさんいるから
目だけ肥えてしまって自分の技術が追いつけないことが
嫌になって絵が描けなくなることがたまにある。
でも描いたものをとりあえず載せたり
描くのをやめないことって一番大事」
ってことを言ってて、ああそうだよなと思った。
うまく描けないからって描くのをやめたら、
載せるのをやめたら、何にもならない。
そこで止まってしまうってことだもんな。
聞けてよかったと思うことばかりだった。
昔の私が知ったらきっと驚く生活をしているし
仕事で関わっている人にもありがたいほどに恵まれている。
だからこそ見えてくる課題が山ほどある。
どうやったら人に感動してもらえたり
自分が納得いくように課題をクリアできるのかが
今はまだ鮮明に見えてこない。
自分のことを一番厳しい目で見れるのも
甘い目で見れるのも
全部自分なんだなと心底思う。
とにかく今は成長したい。
この場所を作ったのは
自分の思ったことを正直に綴りたくて
誰かに向けての言葉でもなく、
慰めや共感を欲してるわけでもなく、
混じりっけのない本音をできるだけ
ここには書きたかったから。
後から読み返した時の気恥ずかしさや
若干の矛盾もきっとあるだろうけど、
それもひっくるめて自分の記録として書いていこう。
サムスミスの新しいアルバムが素晴らしく良くて、
今日ずっと聞いてる。
1枚目のアルバムも良かったけど
2枚目の完成度にはただただ感動。
この人の作る曲って、とにかく美しい。
物憂げな感じが、今の季節にとっても合う。
One Day At A Timeって曲が特に良かった。
じーんと沁み渡る。
冬ですね。
0 件のコメント:
コメントを投稿