オニオンリングとピーチパイ

わたしのiPhoneとパソコンには

見ず知らずの人のブログが20件以上

ブックマークされている。

活字中毒というわけではないけど

「自分のタイプの文章」というものがあって

ただそういう文章に出会いたくて

よく暇な時間に

「わーい ブログ」

「おいしいなあ ブログ」

「眠たい ブログ」など

なんの気なしに普段使いそうな言葉と

ブログという単語を並べて検索にかけて

ヒットしたその言葉を含む記事から読み漁り

自分のタイプの文章を書く人を探すという

なんとも効率の悪い探し方をしてたりする。

ツイッターを見ていると

毎日よくもまあこんなに面白いお話が

ぽんぽん出てくるなあと思うほど

爆発的な面白さを持った情報がざくざく見つかるけど

「自分の感性にぴたりとはまる文章を書く人」

を見つけるのは実は結構むずかしくて

何時間もかけてそういう人を見つけた時や

偶然出くわしてしまったりすると

お宝を掘り当てた！みたいな気持ちになるのだ。

わたしは、

人のなんてことない日常を綴った文章が

大好物だってことを前からよく言っているんだけど

わりとそのストライクゾーンは狭めで

だけど意外と好きな基準はぶれぶれだったりする。

どちらかというと

苦手なタイプの人のほうが明確で

誇張した表現を多用して大袈裟に言うことで

笑いを狙いすぎている人だったりとか、

こむずかしい言葉を多用していて

語彙の意味を理解するのが大変だったり

答えの見えない哲学的なことが延々と書かれてたり

比喩表現が多すぎて何が言いたいのか

よく伝わってこないものだったり

あなたの私生活を暴きたいと思わせるほど

現実離れしたおしゃれな言葉が

羅列されまくっていたりするブログは、

どこか苦手意識がある。

本当に、普通の普通～～の文章が

好きなのである。

普通であれば普通であるほど良い。

欲を言うなら、

やわらかめな言葉遣いの人というくらい。

知識や情報を得たいわけでもなく

どんな顔でどんな名前の人が書いているのか

知りたいわけでもなく、

ただただ見ず知らずの人の

暮らしの断片を覗いている感じが

たまらなく楽しいのである。

わかってくれる人、いるかなあ。

最近見つけたお気に入りのブログだと、

こんなものがある。

・グラフィックデザインを学ぶために

アメリカに留学していて、

毎日が楽しくて楽しくて仕方なくって

日々のことを書きとめるのが追いつかないって感じの

発信する言葉や写真すべてが自然体で

おしゃれでかっこいい年下の女の子

・自分にしかわからないような独特な書き方で

グラム・ミリリットルの単位すら書かずに

淡々と毎日お気に入りのお菓子や料理のレシピを

メモがわりにつけている主婦の方

(しかもメモするメニューが本当にいつもおしゃれ)

・小さな島で家族と暮らしていて

小さな子供がその日読んだ絵本のこととか

台風で島の売店に何も入ってこなくて

パンと牛乳だけ過ごしたこととか、

ご近所さんとおすそわけしあった物々の

記録だったりとかを綴っているお母さん。

(周りの人たちや限られたある物に感謝しながら

暮らしを楽しんでる様子がすごく素敵だなと思った。)

前からいるスタメンお気に入りブログは、

トランプ政権に不安を感じている

アメリカ留学中の翻訳家を志す女の子や

バイト先の男の子に告白しようか悩んでいる

ロックバンド好きの高校生の女の子、

80年代アメリカのおもちゃと食べることを

こよなく愛する

毎日ハッピーに生きることを目標に掲げる

ポジティブエネルギーがみなぎっている女の子。

こんな感じで

わたしの毎日はこの人たちのブログが

更新されていないかをチェックすることから始まる。

今日も明日も。

ブログ文化、また流行らないかな～。

これもう何度言ったかわからないくらい

いつも言ってる気がする。笑

写真を添えて短い言葉で説明するのも

気軽でいいけど、

堅苦しくなくていいから

思い思いの文章を書く文化がまたきてほしい！

みんなそれぞれ文体や書く内容、

感じ方に個性があって、

それを見ていてとても楽しいから。

かくいうわたしも

昔のように毎日毎日欠かさず書くことは

まったくできていないのだけどね。

(昔はアホかってくらい

降っても照っても高熱の日でも

1日平均2記事書いていた。笑)

もしブログが流行るそんな日がまたきてくれたら

きっと今より私もまめに熱を入れて

書くことができるんではないかと思ってる。

ブログへの熱い想いだけで

こんな長々となってしまったけど、

最近のことをちょっとだけ。

長年の夢だった猫を家族に迎え入れるために

ペット可物件を探し始めること早4ヶ月。

東京だったらどこでもいい！ってくらい

住む街にこだわりがなかったわたしが

「ここに絶対住みたい！」と思えるような

素晴らしい街を見つけ、

その街でやっとの思いで見つけた最高すぎる物件。

記入した書類を持参して

あとはもうここを出て提出するだけっていう段階で

まさかの内見中に他の人に申し込みされるという

大ショックな出来事があった。

二番手申し込みだけど

もしかしたら一番手が審査に

落ちるかもしれないし…という

神様への一筋の希望を抱いて

毎日品行方正な暮らしを心がけ、

自分の中の邪念も取り払うようにしていたけど

それも儚く散り、物件探しは振り出しに戻った。

まだ見ぬ未来の猫ちゃんが

日替わりで夢にまで出てくるほど

猫を求めている状態、それが今。

不動産屋のお姉さんに

「今…申し込み入っちゃったみたいです…」

と申し訳なさそうな顔で言われた時の

あの悲しい気持ち。

 あの悲しい気持ちをバネに

わたしはまた頑張って良い物件を

見つけ出してやるぞと意気込んだ。

不動産屋のお姉さんも

「あそこより良いところを必ず見つけます！」

と言ってくれて嬉しかった。

わたしの猫ライフへの道のりはまだまだ続く。

明るい話題で終わろうと思うので

最近買っためちゃカワなお財布を貼ろうと思う。

綺麗なオレンジ！

ずっと長財布だったけど

小さいカバンに入る二つ折りの財布が欲しくて

何かいいものがないかな～と長いこと探していたんだけど

デニムを新調しにいったAPCでこれと運命の出会いを果たした。

わたしは自分の買い物スタイルが

最近だんだんわかってきて

本当にビビビッと衝撃が走るほど

気に入ったものに対しては

他人がダサいと言おうと値段がいくらであろうと

(限度はあるけど)

迷わずものすごいスピードで買う！って

決断することがわかった。

逆を言えば、

まあこれなんとなく可愛いよね？

なんとなく欲しいかも？

と若干の迷いがあるものは

買う必要がないってこと。

これって他の人からしたら

当たり前のことかもしれないけど、

わたしの中では世紀の大発見。笑

これからはなんとなくの

「可愛いかも…？」で物を買うのは

やめようと教訓になった。

一切の妥協なく気に入ったものは

自分でも驚くほど一瞬で買うことを決断するし

買った時の満足感もはんぱじゃないし

何時間でも眺めていられる。

まさにこれは、

そんな最高なお買い物でした。

ちょっと前に買ったマルニの名刺入れと

(これも超超超即決で買ったお気に入り)

図らずも同じ感じのみかん色で、

ふたつ並べても泣けるほど可愛くて

本当にお気に入り。

かばんを開くとめちゃくちゃみかん色が広がる。笑

側面のグレーもかわいい。

本当に本当にかわいい。

ふたつともずーっと大切に使おうと思う。

こんなかわいこちゃんの中に入る、

ふざけたわたしの名刺で締める。