2019-11-22

ザクザクのからあげ


魔の4本抜歯デーから2週間が過ぎ

いよいよ矯正器具を装着する日がやってきた。



慣れというのは怖いもので、

歯抜け顔で人前に出られないわ~

マスク手放せないわ~なんて思っていたのは

最初のほんの数日だけ。


普通に人前でも笑えるようになったし

マスクをして外出したのも

実のところ1回くらいだった。


抜いた歯の隙間から空気が抜けて

滑舌が面白いくらい悪くなったけど

案外不自由することも特になかった。



そんなこんなでついに

矯正ライフのスタートを切る時がきた。



わたしがお世話になっている歯医者さんでは

アンカースクリューという金属のネジを歯茎に埋め込み

そこを支点にして矯正のワイヤーを通すという

やり方をとっていて、


調べたところによると

最近はその方法をとっている歯医者さんが

増えてきているみたい。


なんでも、歯が動くのが圧倒的に早くなるため

治療期間を短縮できるんだとか。


あと矯正が難しい歯並びも治療がしやすいんだって。



専門的なことはよくわからないし

信頼している先生が言うのだから

じゃあそうしてくださいとお任せしたものの

いざ「体にネジを埋め込みますよ」と言われると

なんだか怖い。

というかそんなこと物理的に可能なのだろうか?

仕組みがまったく理解できない。



先生は始める前に

「この矯正すべての過程において

多分一番大掛かりで大変だったのは

4本まとめて抜歯をした日です。

それを越えたからね、大丈夫です。

それではやっていきますね!」

と言って安心させてくれた。

優しい。



表面麻酔を1分ほど置いた後

麻酔の注射を下の歯の両サイドに打つ。

注射器の針を見てしまうとたちまち痛みの感度が

増してしまうので、わたしはいつも

絶対に見ないようにしている。

(腕の注射の時もそう)



少しの間麻酔を置いたあと

アンカースクリューの埋め込みへ。



てっきりメスで歯肉を切って

ネジを入れて傷口を縫いあわせるのかと思いきや

機械でくぼみを作ってそこに

ドライバーのようなものでネジを

回し入れる方法らしく、血はまったく出なかった。


5分くらいですべてが終わり

シルバーの丸いピアスみたいなものが

ひとつずつプチっとついていた。


これ抜け落ちないの?と思ったけど

これもまたよくできていて

初めからそこについていたかのように

しっかりと埋め込まれていた。


痛みはまったくなく

何をされてるかよくわからないまま

カチャカチャクルクルと金属音だけが響いて

あっという間に終わった。



そしてお次はワイヤー通し。

なんだかいよいよ矯正が始まる!という感じがして

ちょっとドキドキした。


口を大きく開けるときのひっぱりや

ブラケットを押し当てて接着するときの圧力、

ワイヤーを切るとき?のバチンッバチンッという衝撃が

地味に痛かった。


激痛じゃないんだけど

あいてててっ!くらい。


そして下の歯の器具装着が無事完了し、

この日は終わった。(上の歯の装着は再来週)




終わってからすぐに思ったことは

「すごい、歯になんかついてる!」という猛烈な違和感。


鏡で見るとそんなにわからないんだけど

(思ったより口もモゴっとしなかった)

とにかく存在感がすごい。



見た目に関しては、

セラミックブラケットとホワイトワイヤーを使ったので

想像していたより全然目立たなくてびっくりした。

ずっとホームホワイトニングをしてたので

白いワイヤーと歯がうまく同化してなじんでくれたようにも思う。



友達にも近くで見ないとわからないと言われたし

写真を撮ってもよーく見ないとわからないくらいだった。

「表側の矯正器具は見た目がちょっと」って気になる人は

セラミックブラケットとホワイトワイヤー

かなりおすすめかも。




そしてすぐにやってきた、痛み。



話には聞いていたけど、初日が一番辛かった。

痛みの度合い的には

生理痛の方が辛いんじゃないかってくらいなんだけど

鈍い鈍い痛みが歯に継続的に響くことで

憂鬱感がドーンと激増するのだ。



この日は歯医者のあと渋谷の東急ハンズに寄って

2020年のカレンダーを買ってから帰ろうと思っていたのだけど

じわじわとそれどころじゃなくなってきて

どのカレンダーを見てもまったく良いと思えず

「いやもう無理!カレンダーどころじゃない!

一刻も早く帰りたい!!」という気持ちで

頭が一杯になったので、

薬局でゴムの歯間ブラシとワンタフトブラシだけ買って

駆け足で帰路についた。


多分今までで一番短い渋谷の滞在時間だった。



固くて太い針金に両サイドからガッチガチに圧をかけられ

固められている痛み(いや実際そうなんだけどね)

これがもうなんとも嫌な類の痛みだった。

耐えられるんだけど耐え難い、

耐え難いんだけど耐えられるっていう

なんとも微妙な痛み。笑



この痛みは歯が動くときの痛みらしいのだけど

人によっては装着した当日だったり

翌日が一番辛かったりするらしい。


わたしは当日の夜寝る前が痛みのピークだった。

だけど、寝れないほどの痛みではないので

寝てしまえばこっちのもんだった。

ツイッターやDMで「最初の痛みは23日もあれば引きます!」と

優しい先人の方たちがたくさん教えてくれたので

その言葉を胸に抱き、ぐーすか寝た。



翌日も変わらず嫌な感じの鈍痛は続いたけど

ふつうに喋れるし、ふつうに過ごしていれば

そんなに気にもならない。


ただ、噛むなど縦の力が加わると激痛が走る。

ものが食べられないっていうのは

こういうことか~!と思った。



この二日間で食べたもの

五分粥、グラタン、

バウムクーヘンを細かくちぎって牛乳に浸してふやかしたやつ、

ゼリー、プリン。


こうやって書き出してみると

カロリーは普通にとってる感じだけど

ちみちみ食べるので時間がいつもの倍くらいかかる。


そして途中で面倒くさくなって

量もちょっとしか食べなくなる。

そしてお腹が空く。

低血糖みたいな状態になってきたら

あわててゼリーをちょみちょみ食べる。

そしてまたすぐお腹が空く。

その繰り返し。


今まで生きてきてこんなに

食事が憂鬱に思うことってなかったと思う。笑



なんで直前に鳥の唐揚げを食べておかなかったんだろう

なんでとんかつ食べておかなかったんだろう

と今日一日は揚げ物のことばかり考えていた。



昔、矯正を始めたての友人を食事に誘って

ちょっと辛そうにがんばって食べていたことも思い出した。

心底申し訳ないことをしたと思った。


フライドポテトなんてとてもじゃないが

こんな状態で食べられる気がしない。

友達はあの当時相当がんばってくれていたんだと知る。

痛いと愚痴もこぼさず、

無理させてしまっていたんだなと反省した。



話によるとこの痛みは23日くらいで落ち着いて

また普通に食べ物を食べられるようになるらしい。


衣ザクザクの唐揚げはいつになったら

食べられるようになるんだろう。


口の中を八つ裂きにするくらい

衣ザクザクの鳥の唐揚げ、

今食べたいものナンバーワン。



そんなかんじで、

いよいよ矯正が始まりました。

(まだ下の歯だけだけど)


再来週からは上の歯もワイヤー締めるので

またこの鈍痛期間を味わう日々が

やってくるのかと思うと今からちょっと憂鬱。



でも、ローマは1日にしてならず!


この憂鬱な日々を積み重ねていった先にきっと

「やって良かった!」と思える日がくる。


そのカウントダウンはもう始まっているのだ。


そう信じて

しばらくこの痛みと

付き合っていこうと思います。





ああ~、唐揚げ食べたい。




3 件のコメント:

  1. こんにちは!
    私も矯正していて、上も下も前にワイヤーつけました!
    月1の歯医者で 歯医者後は2.3日は毎回
    痛かったですが、その後は平気でした💞

    当時矯正器具付けていた頃は見た目を気にしてましたが、
    「2.3年付けてれば一生綺麗な歯になる」
    と頑張り、今では矯正して本当良かったと思ってます♡
    ミツコ さんがんばってください♡

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  2. ミツコさんこんにちは��
    わたしもいま下の器具がついていて、来週上につけに行きます‼︎
    痛いの先には綺麗が待ってる✨一緒にたのしみながら頑張りましょう〜!

    矯正日記これからも楽しみにしています��

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  3. はじめまして!
    4年前に矯正をはじめて、一昨年完了した者です!
    ミツコさんと同じく4本抜歯して、上は裏側で、下は表につけていました。
    ブログを見てあまりにも「わかる〜!!」って気持ちが強すぎてコメントしてしまいました😂

    矯正をして、本当によかったと日々感じます!
    矯正日記これからも楽しみにしてます!!

    唐揚げも2、3日したら余裕で食べれますよ😆

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